塾長コラム – JUKUCHO COLUMN

昨今、時節の過ぎゆくさまが洪水のように押し流されていくように感じる。
若い時分は、退屈にも似たじれったさだったのが嘘のようだ。(料理修業の長い一日、
夏の暑い日に時間が止まってしまったのかと思われた流れる汗の中での稽古・・・)
父の言葉を思い浮かべてみると「おれには時間がないんだ、一時も無駄にはできない。
今に海外の人たちへ教えを授ける日が来るかもしれん」と激を飛ばしていた姿。
本当にそんな日が、やってきて開祖の残された技の保存に忙しい生活を過ごしていた父。
そんな父が逝って、来年は13回忌を迎える。
それだけ自分も歳を重ねているわけだが、幸い4人の息子のうち2人が合気道を継続しているが未だ若干若く、まだ数年は頑張りどころである。
まさに「親の意見と冷酒は後から効く」
今年のお盆を前にした心境である。